行間を読む

男同士の言葉に出来ない何か

シャーロック 最後の問題

※ネタバレあり

な、なにから書くべきですか。
もう感極まって書くことすら、ないような気がします。
体感的には、3時間越えの映画を観たような気持ちです。
情報過多過ぎて…書きますけどね、書きますけど。
本当に無理…。

最初からマイクロフトが死にそうな雰囲気があって、ビクビクしました。フラグ立ってたので死ななくて良かったです。
マイクロフトが過去の家族の写真を見て笑ったのが結構意外でした。マイクロフトはシャーロックを「家族としての義務」から庇護の対象としていると思っていたので、写真を見て自然と笑みが零れるマイクロフトの姿から「家族としての愛」であったことに感動してしまいました。
お兄ちゃん、分かり難いよ~~。

そして、ベーカー街221Bが爆発!!!!!!
爆発がCGじゃないの最高!!!
は~~のっけから飛ばしますね。
分かんないけど、私泣きそうでした。
なんか、「シャーロックだ!!!」って感じがしたので。
爆発からの、海賊!!!!!!
んんんんんんんんんんんん、シャーロック、夢叶ったじゃん…良かったねと的外れなことを言ったのは私です。
ユーラスが幽閉されている場所の名前が「シェイリンフォード」であることに、皮肉を感じました。私は「シェイリンフォード」を「未完成」という意味が含まれているんじゃないかと思っている人間なので、人として超越してまったユーラスが「未完成」の場所にいるのは皮肉がきいているなと思いました。
お兄ちゃんの変装やジョンの冴えてる勘も最高でした。
ユーラスのサイコパスって感じも凄くて息を飲みました。

でもね、でも。
私の中で最高にハイだったのは「ジェームズ・モリアーティ」の再登場でした!!!!!!

ヘリコプターで登場!!!

決めポーズ!!!

BGM!!!

「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!
最高だよ!!!
お前が一番輝いているよ!!!」

わたし!!! 大歓喜!!!!!!
彼が死んでいることには変わりないのですが、モリアーティも関与しているという事実に…感謝しかない。
シャーロックの「最大の敵」はあくまでも「ジェームズ・モリアーティ」ですから!!!
今回の事件が、ユーラスとモリアーティの共同というのが堪らなかったです。5分の密会で、これだけシャーロックを苦しめることが出来るモリアーティ最高かよ…。
ここで、ユーラスは「人を再プログラム」することが出来ると考えるとモリアーティも再プログラムされていた?と思ってしまったんですが、ユーラスと会う前から「生きることに関心がない」、「自分の死が起爆剤になるのならなおさら」と知り安堵。
ユーラスと会っていても、モリアーティのシャーロックを陥れる計画は変わりなかったんだと思いました。良かった~~。
モリアーティには「最高の悪役」でいて欲しい人間なので、本当にそこは譲れないです。

「人に影響されるなんて…モリアーティじゃない!!!」

くっっっっそめんどくさいファンですね。拗らせ過ぎです。
でも、私が一番好きなのはシャーロックですよ!!!

流石に「あかひげ」がシャーロックの「ともだち」であることには驚きました。過去に「あかひげ」のことを書いたことがあるんですが、検討違いの解釈。やはり殴るべきでしょう自分を!!!
そもそも「最後の問題」というタイトルが提示しているのは、「ユーラスの存在」ではなくシャーロックがいかにして「シャーロック・ホームズ」になったのかということ言っているのだと思いました。
勝手な解釈ですが、「あかひげ」の時に「ウィリアム」が死んで、「シャーロック・ホームズ」が誕生したんだなと思います。
そう考えると友の死で「機械」にされてしまったシャーロックが、ジョンと出会うことで「人」になるの凄くないですか???
凄い…泣ける…。
この流れから、シャーロックがとても感受性豊かで繊細だったということがわかり、本当に胸が苦しい。
「感情を切り離して物事を考える…そうしないと感情に飲まれてしまうから…飲まれやすいから…」
は~~~~~~~~。
ユーラスはサイコパス。シャーロックはソシオパス。わ~~ソシオパスがここで効いてくるのはズルいですね。
拝むしかない!!!
EP3のシャーロックは人間身あふれていましたからね!!!

最終的には「誰かに見つけて欲しい」というユーラスにしかわかり得ない思いが起こした事件でした。みんなが馬鹿に見えて、みんなに自分は見えていないように思えてた。
一歩間違えれば、シャーロックだってそうなっていたかと考えるとやばさが際立ちますね。シャーロックには「ジョン」という理解者がいた。ジョン以外にもハドソンさんメアリー、モリー、マイクロフト、グレッグ、アイリーンがいた。シャーロック愛され過ぎ。
たくさんの人の愛を貰ったシャーロックが、今度はユーラスに愛を注ぐ展開は全シーズンを通したひとつの集大成だと思いました。

──メアリーが僕の命に価値を与えてくれた

多分、ここにも触れているような気がします。だって、ユーラスを救えたのはシャーロックしかいないんですから。

最後は泣きました。
だって、あの締め方はズルいでしょう。メアリーの語りで締めるとか泣く以外の選択がない。
ユーラスに愛を注ぎ、家族の愛を繋ぎ、221Bを綺麗にし、事件を解決しながら、ロージーを育て、様々の人と触れ合っていく。
なに、これ。大団円以外の何ものでもないでしょ。
メアリーの語りも最高でした。

「 私の知る、もっとも善良で賢い男たち。私のベイカーストリートボーイズ。シャーロック・ホームズとドクターワトソン 」

そして、ならんで走る2人。

合掌!!! 合掌!!! 合掌!!!
これ、視聴者にも言っていますよね。
「伝説は終わらない。2人は変わらず、そこにいてずっと事件を解決している」ってことですよね。
本当に痺れる。
終わり方もいつまた始まってもおかしくない感じでしたし、ワンチャンあると私は思っています。

いや~~でも、私は人間身がないシャーロックも大好きでしたから中間くらいでいて欲しいですね。
モリアーティは納得しないであろう終わり方でしたが、私は本当に満足しています。

原作「シャーロック・ホームズ」が読め、「シャーロック」が観れたこの時代に感謝しかない。
長い間、私を楽しませてくれてありがとう御座いました。
シャーロックは確かに生きていた…生きていた…号泣。
シャーロックに関わる全ての人たちに感謝。

本当に、本当に素敵な作品を作って頂きありがとう御座いました。